この物語には、旅があります。出会いがあります。そして必ず、別れがあります。 ラゴスは生涯をかけて旅をした男です。様々な出会いと別れを繰り返し、老いて、それでも北へ歩きました。彼が置いていったものの数だけ、見送った人間がいます。 この小説は、旅する男の話であると同時に、見送る人たちの話ではないでしょうか。
筒井康隆著『旅のラゴス』(1986年、徳間書店)の映像化。 **監督:Yorgos Lanthimos(ヨルゴス・ランティモス)** を第一希望としたいと思います。
本作は「忠実な映像化」を企図するものではありません。原作を**原案**として、ランティモス監督のフィルターを通した全く別の生き物を生み出すことができれば、と考えています。この物語に彼が必要な理由は、彼だけが「旅」を「人間の業」として、笑いと静寂と残酷さを等価に扱いながら描ける監督ではないかと思うからです。そういう確信に近い直感がこの企画の出発点にあります。